仮説検証のアプローチについて調べていて気になる記事を見つけた。仮説への取り組みとして「仮説探索型」のアプローチというものがあるという。いわゆる「仮説検証」の方法と「仮説探索型」アプローチについてまとめた。
仮説検証型
はじめに仮説を立ててそれが正しいと仮定してアクションしていくというのがこの方法。
例えば事業戦略の立案時は、仮説を立てる→マーケティング活動(→仮説を修正)という使い方をする。
仮説をできるだけ具体的にすることが、仮説検証活動のキーとなる。なぜなら、仮説が具体的であれば、その後に続く活動も具体的にすることができるからだ。
仮説の明確化手法
仮説を明確にするためには5w2hの形で整理すると良い。
例えば、「スマホで撮った写真を皆に共有したいニーズがある。」という仮説があるとする。
5w 2hで整理すると以下のようになる。
why(なぜ) | |
who(誰が、誰に) | 皆に |
when(いつ) | |
where(どこで) | |
what(何を) | スマホで撮った写真を |
how(どのように) | |
how much(いくらで) |
整理してみると、仮説が曖昧なことがハッキリと分かるだろう。この状態ではマーケティングするといっても何の資料を調査すべきか、誰に何を聞くべきかが分からない。
仮説探索型のアプローチ
仮説探索型アプローチというのは、仮説を立てることができないような状態で、大量にあるデータを分析する等して仮説を導く方法。
仮説探索型アプローチの例
お菓子の新商品を企画したいが、どんなものが良いか皆目検討がつかないというような場合、1つの取り組み方として過去のお菓子の売れ行きを分析してみるというものがあるだろう。ガムが売れていくから次もガムが良いとか、別のデータと組み合わせることで柔らかくて甘い何かが良いという仮説が生まれるかもしれない。このようにデータを分析すること等で仮説を導きだしていくアプローチを仮説探索型という。
仮説探索で立てた仮説については、その後の検証が必要な場合が多いため、探索型、検証型の二つの方法があるというよりも「仮説検証段階」と「仮説探索段階」という風に分けた方が個人的にはしっくりくるのだが。